のんびりいこう
パン作りにレース編み・パッチワークキルト、時々ちらりとアメリカンコレクタブルズ。
今朝はふと思い立って午前中から布屋さんへ。
リネンなどを含め、気に入った布を数種類買いました。
すぐに帰るはずだったのに、気がつけば布屋さんに随分と長居してしまいました。
もうすぐお昼です。
午後はお友達のお宅にお邪魔する予定だったので、早く帰らなければ・・・と、車を走らせましたが、5分ほど走ったところで、珍しく渋滞。
ちょうど私の前には背の高いトラックがいたので、前の状況が分かり難かったのですが、道が緩く大きくカーブしていたので、少し車を路肩側に寄せたりして、前の様子を伺っていました。
この道は片側2車線計4車線、中央にはには左折専用レーンがずっと引かれている比較的交通量の多い幹線道路なのですが、反対車線を走ってくる車も全く無く、その空気から
「こりゃ、何かあったかな?」
と、感じました。
暫くすると、前方の車達がパラパラとUターンをし始め、その分、私も含め後ろについている車は少しずつ前に進みます。
また暫くすると、私の前にいたトラックもUターン。
私もUターンした方が良いかなぁ・・・とも思いましたが、迂回路がすぐに思い浮かばなかったので、もう暫く様子を見ることにしました。
前のトラックが完全にいなくなったところで、ようやく視界が開けすこし前も状況も見えるようになってきました。
数百メートル前方では私達の走っている車線の上で、こちらに頭を向けて止まっている白い車が一台。
「なんでこっち向いてるの?」
そして、何かオレンジ色の旗が翻っているように見えました。
「工事?」
でも往きに通ったときは、そんな工事なんてしてなかったのになぁ。
前方でUターンをする車が増えてゆき、取りあえず私は前へ進んでいきました。
ようやくカーブが終わりかけ、こちらに頭を向けている車の全貌が見えたのですが・・・
く、車が燃えてる・・・
どういう状況でそうなったのかは分かりませんが、とにかく、一台の車が火柱を上げて燃えているのが見えたのです。
そう、翻るオレンジ色の旗だと思ったのは炎だったのす。 ひえぇ~。
まだ現場まではかなりの距離がありましたが、初めて見るその恐ろしい様子に、思わず背筋が寒くなりました。
え、えーっと、どうすればいいんだ?(大汗)
どうやらまだパトカーも消防車も着いていないようだし、このままこの渋滞の列に並んでいても、
いつ動き出すか分かりません。
しばし炎の上がる車を見ていると、ドーンッと音がして、小さな爆発音が・・・
炎が一段と大きくなりました。
ひ、ひえぇ~っ!!
取りあえずUターンをして、どこかでゆっくり車を止めて迂回路を見つけた方が良いかも知れません。
幸い、対向車は来ない事ですし、気持ちを落ち着けて、車をUターンさせました。
かなりの衝撃的な光景に、心臓が激しく脈打っているのが自分でも分かりました。
結局、先ほど買い物をしたショッピングセンター近くまで戻り、手近なパーキングへ車を止めて、とりあえずは深呼吸。
地図を取り出し、とにかく帰る道を見つけなければ・・・
そういえば・・・と、以前使った事のある道を思い出し、地図で確認。
本来使うはずの幹線道路の少し西側の裏道。
少し走って右に折れて走れば、細くて蛇行していたけれど、この道一本で家の近くまで辿り着いたはずだと。
再び車を走らせました。
・・・が。
その右に曲がる道が、なんと工事中の為に通行止め。
仕方なく、次の角を曲がる事にしました。
こちらの道も細くクネクネと蛇行した道が続き、慣れない道で見通しも悪く、かなり恐々な運転。
暫く走ると、ようやく広い大きな道が前方に見えてきました。
・・・が。
再び、「がっ!」なのですが。
なんと、出た先は事故現場の数ブロックほど手前。
並んだ所は渋滞の最後尾・・・
ガーンッ。
なんだったんだ、今までの時間は・・・
前方に見える信号から先は完全に道路が封鎖され、警官の手信号によって進行方向を左(西)か右(東)へ振り分けられています。
先ほどは西側の裏道で失敗したので、今度は東側へ。
とにかく私は北へ向かいたいのですから、途中で左に折れてひたすら上がってゆけば良い・・・と。
頭の中でそう唱えながら車を進めてゆきました。
細いアップダウンの多い蛇行した道が続き、それはまるで山道のよう。
おそらく反対車線から迂回してくる車なのでしょう、次から次へと対向車もやってきます。
おおよそ、この細い道に相応しいとも思えないほどのトラックまで。
すれ違うのも一苦労です。
久々にハンドルを握る手が汗ばみました。
ある程度走ったところで、幹線道路へ戻る道があったようですが、反対車線を走っていた大きなトラックに視界を阻まれ、チャンスを逃しクネクネ道を走り続けることに。
気がつくと私の後ろには数台の車が連なっており、私が先頭を走っていました。
「もしかして、みんな私に着いてきてる?」
なんだか変なプレッシャーを受けながらも、何とか知っている道に出ようと思うも、その後、一本道がひたすら続いているだけでした。
住宅も少なく、両側には森のように木々が茂るばかり・・・
ようやく道が開け、人気【ひとけ】のある道に、事故現場の先に出る事ができた時には心身共にぐったり。
本当なら布屋さんから自宅まで20分弱で帰れる筈なのに、今日は一時間以上も掛かったのでした。
さて、この記事を書きながら詳細を知りたいと思い、検索を掛けてみたら地元新聞で報じられていました。
http://www.mcall.com/news/local/all-bfatal-0630cn,0,6959423.story
バイクとバンの事故だったようですが、亡くなった方もいるそうです。
この道路は私もよく使うお買い物ルート。
広く見通しが良いので、他の車もスピードを出しがち。
私自身は無茶な運転はしないように心掛けてるつもりですが、心が引き締まる思いです。
亡くなった方のご冥福をお祈りします。
事故を近くで見た衝撃と、知らない道での運転で、さぞパニクったことだろうね・・・
普段なにげに運転してるけど、大きな事故なんかに遭遇すると、自分が動かしてるものが簡単に人の命を奪えるものだと実感するよ。
ほんと気をつけないとね。
アメリカ生活でつきものなのが車のトラブルですが、御無事で何よりです。少し早い時間に巻き込まれたりせず良かったわ。
私も身が引き締まります。
日本でも運転しているのですが、常に安全運転心掛けないといけませんね。
そんな時に、車での怖い夢を見たり、お友達のトラブルの話を聞いたり、今回みたいに事故を目撃したりする事が多いような気がするよ。
夢を見るのが一番多いけれど。(自分が事故を起こした夢とか)
それだけ怖い物を動かしているって事だよね。
ホント気をつけよう・・
5年間のアメリカ生活を終えて2009年4月末に無事帰ってきました。
老後の夢だった、「陽の当たるキッチンでひがな一日パンを焼き、ジャムを煮る生活」が、アメリカにて叶い満足気味、今はこれからの夢を模索中・・・
過ぎゆく時間の中で、感じた事、出逢った事、作ったもの・・・そんな日々の記録です。