のんびりいこう
パン作りにレース編み・パッチワークキルト、時々ちらりとアメリカンコレクタブルズ。
キルト仲間のny-cafeさんと、もう一人お友達とで、毎年春にランカスターで行われているQuilt showへ行ってきました。
いつも同じ会場で行われているショーですが、昨年もやはりお友達みんなで誘い合って出掛けて、とても楽しかったので、今年も是非足を運びたいと思っていたのです。
ただ、昨年行われたのは4月の中旬。今年もその頃だろう・・・と思って、たかを括ってのんびりしていたら、今年の開催は3月の最終週末だった事が判明。
それを知った時には既に1週間の猶予もありませんでした。
慌ててny-cafeさんに連絡をし、何とか日曜日にお互いのスケジュールが一致し、出掛ける事が出来ました。
お馴染みのアダムスタウンを通り過ぎ、そこから約30分。
ランカスターにある、Conference Centerが会場です。
今年もたくさんの作品が展示されていて、かなりの目の保養。
昨年も同じ事を思いましたが、キルトという世界は本当に深いものだな・・・と感じます。
昔ながらのパターンを繋げたものは勿論、キルトで一枚の風景画を表現していたり、中には日本の浮世絵をキルトに興している作品もありました。
でも、やはり私はモダンなキルトよりは、昔ながらのキルトの方が好き(*^-^*)
後は、ここ数年作業をしつつも、停滞しているボルチモアキルトにどうしても目が行ってしまいました。
また、写真右上の、一番右側のホワイトキルト。
パッチワークなしの白い表布、芯、裏布の3枚を合わせてキルティングを施し、そのステッチの美しさを楽しみます。
キルト作業好きな私としては、いずれ一度は作ってみたい作品の一つ・・・うーん、飽きるかしら?
↑は、刺繍を施したキルト。
近頃の流行りか、去年は気が付かなかったのか、今年はこのような刺繍をふんだんに使ったキルト作品が多く目につきました。
このブルーのキルトは、柄の入り方や、色合いがとても素敵。
ブルーの生地も藍染のように(それとも実際藍染か?)染めにムラがあって、独特の雰囲気を持っています。
ちょっと「和」っぽい印象も。
キルティングは概ねマシンだったように思いましたが、所々トランプトにもなっていて、手が込んでいます。
このグリーンも素敵でした。本気で「欲しい」と思った作品。
立ち止まってみていたら、「ああ、やっぱりそれ好きだよね」と、お友達に納得されてしまった(笑)
中央はグリーンの小さな正方形のピースがまるでモザイクのように並んでいて、それでいて全然煩くないし。
中央がシンプルなパターンな分、周りの葉のアップリケが効いていて・・・
これが一枚部屋の中にあったら・・・うーん、ごろりと寝転んでしまいたい(爆) お昼寝キルトですか?!
こちらはアメリカ・キルトの中でも特殊な存在と言われているボルチモアキルト。
以前、お友達がタペストリーを作っているのを目にしましたが、ボルチモアキルトは本当にたくさんの技法が組み込まれています。
折り紙のように折って花の蕾を表現したり、花びら一枚一枚をアップリケして花の立体感を出したり。
作業一つ一つがとても細かくて、大変そうでしたが、やっぱり出来上がった作品は豪華でした。
お友達の作品や、写真の作品ほど凝った技法のモノではありませんが、私も今、作りかけのボルチモアキルトを早く完成させたくなってきました。
写真には撮りきれない程のたくさんのキルトを見て回った後は、楽しみにしていたお買い物♪
布屋さんをはじめ、道具屋さんもたくさん出店しているので、もうソワソワ。
色々厳選して買い物をしていたはずなのに、最初のお店で$40近くも布を買ってしまい愕然。
それでも諦めた布の方が多い・・・(ToT)
あとは、キルトライン用のテンプレートを1つと、本を一冊(これも2冊あったけれど1冊諦めた)。
「来年まで出会えないかも」「来年は来られないかも」
と、思うと居ても立ってもいられず、物欲の塊と化した一日でした。
キルトショーの後は、少しアーミッシュの人々が多く生活しているエリアを、ny-cafeさんに車で案内してもらいながらドライブ。
住宅地ものどかな田園風景で素敵でしたが、賑やかなストリート沿いにもキルトショップやギフトショップなど興味深いお店が並んでいて、もっと暖かくなったらじっくりと訪れてみたい町だと思いました。
小さなキルトですらひーこら言って断念してる私なので、あんな大きなキルトを全部手縫いで仕上げるなんてとても無理。一体どれくらいで仕上げるんでしょうね??
ふふふ、お買い物楽しかったですね~♪
5年間のアメリカ生活を終えて2009年4月末に無事帰ってきました。
老後の夢だった、「陽の当たるキッチンでひがな一日パンを焼き、ジャムを煮る生活」が、アメリカにて叶い満足気味、今はこれからの夢を模索中・・・
過ぎゆく時間の中で、感じた事、出逢った事、作ったもの・・・そんな日々の記録です。